※本記事にはプロモーションが含まれます
こんにちは、テツです。年間200泊以上をホテルで過ごしていて、マリオットアンバサダー・ハイアットグローバリスト・ヒルトンダイヤモンド・IHGダイヤモンド・アコー プラチナなどの上級ステータスを保持しています。アメックス・プラチナも実際に持っていて、FHRで予約した宿泊記もこのブログに載せています。
旅好きな方へ/
セゾンプラチナ・ビジネス・アメックス
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宿泊記を読んでいると最後に必ず「FHR」って出てきますよね。あれ、結局なんですか?年会費16万5,000円のカードって、どう考えても私には早いと思うんですけど…

逆なんです。このカードは、年200泊する私みたいな人のためのものじゃありません。年に2〜3回だけ高級ホテルに泊まる人のほうが、効率よく元が取れます。その理由を、実際に使った金額つきで説明しますね。
この記事では、FHR(ファイン・ホテル・アンド・リゾート)という仕組みを中心に説明します。アメックス・プラチナには特典が山ほどありますが、全部を並べても読むのが大変なだけです。高級ホテルに泊まる人が実際に使うところだけに絞ります。

この記事で分かること
- FHRで予約すると、具体的に何が付いてくるのか(公式の原文つき)
- 大分・別府で実際に使ったときの差額と、返ってきたもの
- 年会費165,000円の元が取れる人と、取れない人の線引き
この記事の内容は2026年8月7日時点で公式サイトを確認したものです。アメックスは2026年7月1日と10月1日に改定が入っているため、申し込み前には必ず公式でご確認ください。
上級ステータスは「泊まった回数」で買う。FHRは「カード1枚」で買う
高級ホテルに泊まると、朝食が無料になったり、部屋がアップグレードされたり、チェックアウトを遅らせてもらえたりする人がいます。あれは上級会員の特典です。
ただ、上級会員になるにはそのホテルグループに年間何十泊もする必要があります。私はそれをやっている側の人間ですが、正直に言って、年に数回しか旅行しない人が目指すものではありません。
FHRは、その特典とほぼ同じ中身を、予約する場所を変えるだけで受け取る仕組みです。泊まった回数は関係ありません。プラチナ・カードを持っていて、対象のホテルを専用サイトから予約する。それだけです。

この記事は、当ブログの宿泊記の末尾にある「ステータスがなくても楽しめるのか」という章から来た方の受け皿です。あそこで「FHRで予約すれば」と書いていた、その中身がここにあります。
FHR(ファイン・ホテル・アンド・リゾート)とは何か
アメックスが選んだ世界1,600ヶ所以上のホテル・リゾートで使える、プラチナ・カード会員限定のプログラムです。ゴールド・カードでは使えません(ゴールドは「ザ・ホテル・コレクション」という別のプログラムの対象です)。
予約するだけで付いてくるもの
| 特典 | 公式の書きぶり | 確約か |
|---|---|---|
| 朝食(2名分) | 「連泊の場合でも、毎朝2名様分」「1日1室あたり60米ドル相当以上」 | 確約 |
| 16時レイトチェックアウト | 「チェックアウトの時間が16:00まで延長できます」 | 但し書きなし |
| Wi-Fi無料 | 客室内のWi-Fiが無料 | 確約 |
| 館内クレジット | おおむね100米ドル相当から。公式の書きぶりは「内容および金額はホテルによって異なります」 ※私の実績:別府100ドル / JWマリオット奈良125ドル | ホテル次第 |
| 客室アップグレード | 「チェックイン時の空室状況により」 | 空室次第 |
| 12時アーリーチェックイン | 「チェックイン時の空室状況により、12:00より」 | 空室次第 |
正直に書きます。全部が確約されているわけではありません
多くの紹介記事は6つの特典を横並びにして「これが全部付く」と書きます。これは正確ではありません。
公式サイトを読むと、アップグレードとアーリーチェックインには「空室状況により」という但し書きが付いています。混んでいる週末に行けば、部屋は上がりません。ここを期待して行くと、がっかりします。
逆に言うと、16時のレイトチェックアウトには、その但し書きが付いていません。ここがFHRのいちばん強いところだと私は思っています。マリオットの最上位クラスであるアンバサダーの私でも、リゾート扱いのホテルではレイトチェックアウトは空室次第です。ステータスを持っている私より、FHRで予約した人のほうが確実に遅くまでいられる場面が、実際にあります。
「100ドルのクレジット」は、ホテルによって金額が違います
ここも誤解が多いところです。「FHRなら100ドルもらえる」と書いてある記事をよく見ますが、公式には「内容および金額はホテルによって異なります」と書かれています。
実際、私が受け取った金額もホテルによって違いました。
| 泊まったホテル | 受け取った館内クレジット |
|---|---|
| ANAインターコンチネンタル別府 | 100米ドル相当 |
| JWマリオット・ホテル奈良 | 125米ドル相当 |
100ドルが下限で、そこから上に振れるホテルがあるという感覚です。金額は予約画面に表示されるので、予約前に必ず確認してください。スパのトリートメントなど、金額ではなくサービスの形で提供されるホテルもあります。
JWマリオット奈良の宿泊記はこちらです。クラブラウンジのクオリティが関西でも屈指なので、125ドルのクレジットと合わせると相当お得に過ごせます。
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JWマリオット奈良「宿泊記」関西屈指のクラブラウンジ【プールも楽しめるホテル】
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朝食についても、公式に細かい条件があります。「1日1室あたり60米ドル相当以上」で、ホテルが指定するメニューか、設定された上限金額の範囲内。上限を超えた分は自己負担です。とはいえ日本の高級ホテルの朝食は2名で6,000〜10,000円くらいなので、実際にはほぼカバーされます。
予約で外してはいけない3つのこと
ここを間違えると特典が1つも付きません。同じホテル・同じ部屋でも、です。
- 予約経路:FHR専用予約サイト、またはプラチナ・コンシェルジェ・デスク。楽天トラベルでも一休でもホテル公式でも付きません
- 宿泊者:カード会員本人が泊まること。公式に「カード会員様以外の方のみでのご利用の場合、特典はご利用いただけません」と明記されています
- 決済:プラチナ・カードで支払うこと
当ブログではふだんOTA(一休・楽天トラベル)での予約をおすすめしていますが、FHR対象ホテルに泊まるときだけは話が別です。OTAの数千円の割引より、朝食2名分と16時アウトのほうが大きいからです。
泊まりたい宿が対象とは限りません
1,600ヶ所以上と聞くと多く感じますが、世界中でこの数です。日本国内は限られます。
私自身、スペイン・マヨルカ島のカスティージョ ホテル ソン ビダに泊まったときはFHR対象外でした。このときはポイントで押さえています。こういうときは無理にFHRにこだわらず、その宿はポイントか現金で取って、旅の別の日をFHR対象ホテルに回すほうが得です。

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カスティージョ ホテル ソン ビダ「宿泊記」マヨルカの丘に建つ大人だけの城ホテル【ポイント泊】
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別府のANAインターコンチネンタルで、実際にFHRを使いました

差額6,000円で、何が返ってきたか
通常予約なら78,000円のところ、FHR経由は84,000円。差額は6,000円でした。
そこに付いてきたのが、朝食2名分・100米ドル相当の館内クレジット・16時レイトチェックアウト・12時アーリーチェックイン・アップグレード・Wi-Fi無料。
朝食2名分だけで、6,000円は軽く超えます。計算するまでもありませんでした。

料金は2023年10月宿泊時のものです。現在の料金と特典内容は変動します。
100ドルのクレジットは、テラスのランチで消えました
館内クレジットは使わないと消えます。これがこの特典の唯一の弱点です。
別府では4階レストランのテラス席でランチにしました。別府湾を見下ろしながら、シャンパンを頼んで、海鮮丼を食べて——会計が来ませんでした。

「100ドル分お得」と数字で言われてもピンと来ないと思います。でも景色のいいテラスで、注文を我慢しないで、それでも支払いがゼロ。この感覚が、FHRのいちばん分かりやすい価値だと思っています。

16時アウトは、金額では説明できません
別府での最終日は、こうなりました。
朝5時に温泉。テラスで朝食。プールで泳ぐ。もう一度温泉。またテラスに戻ってランチ。それでもまだ時間が余りました。
チェックアウトが10時や11時だったら、この半分もできていません。レイトチェックアウトは「何円お得」ではなく「もう半日ぶん泊まれる」という話です。1泊の料金で1.5泊しているようなものだと考えてもらうと近いです。

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ANAインターコンチネンタル別府「宿泊記」高台の温泉と絶景テラスで1日過ごすホテル【FHRで予約】
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アメックス・プラチナには紹介プログラムがありますが、規約でブログやSNSへの直接掲載が禁止されています。必要な方には個別にお渡ししているので、こちらのページからどうぞ。
FHRの注意点
FHRの料金は「最安」ではありません
別府では+6,000円でしたが、ホテルや時期によっては差額がもっと開きます。「FHRなら必ず得」ではありません。
判断の基準は1つだけ覚えておけば足ります。
FHRにするかどうかの基準
そのホテルの朝食2名分の値段 > FHRとの差額 なら、FHRで取る。
朝食の値段はホテルの公式サイトに載っています。館内クレジットも16時アウトもオマケだと考えて、朝食だけで比べる。これがいちばん外しません。
館内クレジットは、何に使えるかを最初に聞く
レストランとスパが基本ですが、対象はホテルによって違います。チェックインのときに「これは何に使えますか」と聞いてしまうのがいちばん確実です。最終日に慌てて使うより、初日に使い道を決めておくほうが気持ちよく使えます。
日本の温泉旅館は、ほとんど対象外です
FHRの対象は外資系を中心とした「ホテル」が中心です。旅館に泊まりたい人には、このカードは効きません。ここは正直に書いておきます。
使い慣れると変わる、FHRの6つの使い方
ここからは、何度も使ってきて分かったことです。同じFHRでも、使い方で受け取れる金額がかなり変わります。
①連泊より、1泊ずつ渡り歩くほうが得
公式の規約では連続した宿泊は「1回の宿泊」とみなされます。3泊しても館内クレジットは1回分です(朝食は毎朝付きます)。
裏を返すと、違うホテルに1泊ずつ泊まれば、そのたびにクレジットが付きます。京都で1泊、大阪で1泊。同じ2泊でも、こちらのほうがクレジットは2回分です。
「1つのホテルにゆっくり連泊」より「渡り歩く」ほうがFHRとは相性がいい。ここは普通の旅行の考え方と逆なので、覚えておくと得です。なお朝食は連泊でも毎朝2名分つきますので、損をするのはクレジットだけです。
②人数が多いときこそFHR。ここがいちばん知られていません
ホテルの上級会員特典は、基本的に「本人+1名」にしか付きません。家族4人で2部屋取ると、もう1部屋には朝食が付かない。これは上級会員の構造的な弱点です。
FHRは違います。公式の利用規約にこう書かれています。
本特典は1滞在中、1部屋毎に適用されますが、1回のご滞在でご予約できる客室は、カード会員1名様につき3室までです。
出典:アメリカン・エキスプレス公式「ファイン・ホテル・アンド・リゾート特典利用規約」(2026年8月7日確認)
つまり2部屋取れば、朝食は2部屋分(合計4名分)、館内クレジットも2部屋分。3部屋までいけます。
家族旅行や、両親を連れていく旅行では、ここがいちばん効きます。上級会員のステータスでは絶対に埋められない差です。私が「年200泊の私のためのカードではない」と最初に書いたのは、こういう意味でもあります。人数が多い旅行をする人ほど、FHRの取り分が大きくなります。
③友人との旅行では「泊まる+会食」がまとめて片づく
私がFHRをいちばんよく使うのが、実はこの形です。
友人と旅行するとき、部屋は分けますよね。FHRなら部屋ごとに特典が付くので、全員に朝食が付きます。そして館内クレジットも部屋の数だけ貯まります。
| 部屋数 | 朝食 | 館内クレジット(100ドルのホテルの場合) |
|---|---|---|
| 1部屋 | 2名分 | 約16,000円 |
| 2部屋 | 4名分 | 約32,000円 |
| 3部屋(上限) | 6名分 | 約48,000円 |
館内クレジットはホテルのレストランで使えます。つまり、夜はホテルのレストランに全員で集まって会食して、その支払いにクレジットを充てられます。
ここが実際にやってみないと分からないところなのですが、3部屋分のクレジットを、まとめて1つの伝票から引いてもらえました。部屋ごとに会計を分ける必要はありませんでした。予約したのも支払うのも私なので、ホテル側も自然にそうしてくれます。
3部屋なら300米ドル。日本円でおよそ48,000円です。友人との会食の代金が、ほぼそのまま消えます。

公式の規約上は「1部屋毎に適用」なので、まとめて1つの伝票から引けるかどうかはホテル側の運用によります。私はそうしてもらえましたが、チェックインのときに一言確認しておくと確実です。
「泊まる」と「集まって食事する」が1回の予約で片づきます。移動もなく、時間も気にしなくていい。友人との旅行や、親を連れていく旅行では、これがいちばん気持ちのいい使い方だと思っています。
④16時アウトが、アップグレードの足を引っ張ることがある
これは使い込まないと気づかないところです。
16時レイトチェックアウトは、ホテル側から見ると「その部屋を16時まで空けられない」ということです。だからいい部屋ほど、16時アウトの予約には割り当てにくくなります。結果としてアップグレードが弱くなることがあります。

私は部屋を優先したいとき、事前に「アーリーチェックインとレイトチェックアウトは要りません。そのぶん部屋のアップグレードを優先してください」と伝えることがあります。全部を最大化しようとしないほうが、結果的に満足度が上がる場面があります。
特典が6つ付いてくると、つい全部もらおうとしてしまいます。でもその滞在で何がいちばん嬉しいかを1つ決めて、それを伝える。これがFHRのいちばん上手な使い方だと思っています。
⑤現金もホテルポイントも減らさずに、エリート特典まで取る
ここが、私がいちばん気に入っている使い方です。少し込み入っているので、順番に書きます。
まず前提として、FHRの支払いはアメックスのポイントでもできます。貯まったポイントをそのまま宿泊代に充てられる、ということです。
これをやると、こうなります。
| ふつうの予約 | ホテルのポイントで泊まる | FHR+アメックスのポイント払い | |
|---|---|---|---|
| 現金 | 減る | 減らない | 減らない |
| ホテルのポイント | 減らない | 減る | 減らない |
| 朝食 | なし(会員なら本人+1名) | なし(会員なら本人+1名) | 2名分+館内クレジット+16時アウト |
| 宿泊実績 | 貯まる | 貯まる | 貯まる |
| ホテルのポイント獲得 | 貯まる | 貯まらない | 貯まる |
つまり財布からもホテルのポイント口座からも何も減らないのに、FHRの特典が付いて、しかもホテルのポイントと宿泊実績まで積み上がるという状態になります。

ホテルのポイントで泊まると、たしかに現金は減りません。でも貯めたポイントは消えますし、ポイント泊ではホテルのポイントは貯まりません。ここが決定的な違いです。
ここは断言します。私は数え切れないほどFHRを使ってきましたが、宿泊実績とポイントが付かなかったことは一度もありません。100%です。会員特典も一部あわせて受けられます。
「アメックス経由の予約だとホテルのポイントは付かない」と書いてある記事を見かけますが、少なくともFHRについては、私の実績ではそうなっていません。ステータスを維持したい時期に、FHRとポイント払いを組み合わせるのは、かなり効率のいい手です。
やるときの注意です。①ホテルの会員番号を必ず予約に紐づける(これを忘れるとポイントも実績も付きません)②マリオットのグローバルプロモーション等とは併用できない場合がある ③ポイントを使う以上「タダ」ではありません。ポイントには価値があるので、そこは正直に見ておいてください。
⑥SLH加盟のホテルだけは、会員特典が紐づきません
これは実際にやられたので書いておきます。
ホテルの中には、ホテルグループとは別の加盟プログラムにも入っているところがあります。代表がSLH(スモール・ラグジュアリー・ホテルズ・オブ・ザ・ワールド)です。こういうホテルをFHRで予約すると「ヒルトン経由の予約」ではなくなります。だから会員番号を紐づけられず、ポイントも宿泊実績も付きません。どの経路で予約したかで決まる、それだけの話です。
だから「FHRなら必ずポイントが付く」とは書けません。判断の順番はこうです。
- そのホテルがSLHなど別のプログラムにも入っていないかを調べる
- 入っていたら「FHRの特典」と「ホテル側の会員特典+ポイント」を並べて比べる
- 上級会員資格があるならホテル側、なければFHRが基本
予約ボタンを押す前の30秒で、もらえるものがかなり変わります。
私がイタリア・アマルフィ海岸で泊まったホテルがまさにこれでした。ヒルトン系でありながらSLH加盟。現金なら2泊で80万円クラスでしたが、FHRではなくヒルトンアメックスの無料宿泊特典で取りました。無料宿泊特典は「金・土・日限定」という制約がありますが、リゾートはそもそも週末に行く宿なので噛み合います。いちばん高い宿に、いちばん制約の強い券を当てる。これがいちばん効率のいい使い方です。
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アメプラの記事でヒルトンの話をするのは変に見えるかもしれません。でも「どのカードで取るのがいちばん得か」は宿ごとに答えが変わります。そこを正直に書かないと、この記事の意味がありません。
FHRは「事前決済」を選ぶと、100円で4ポイント貯まります
ここがFHRで一番おいしいところなのに、あまり書かれていません。予約のとき支払い方法で「事前決済」を選ぶと、メンバーシップ・リワードのポイントが100円につき4ポイント貯まります。
| 内訳 | ポイント | 条件 |
|---|---|---|
| 通常のカード利用 | 100円=1ポイント | 誰でも |
| トラベル オンライン ボーナス | +1ポイント | アメックス・トラベル オンラインで事前決済したとき |
| リワード・プラス ボーナス | +2ポイント | メンバーシップ・リワード・プラスと、対象加盟店ボーナスポイントプログラムに登録済みのとき |
| 合計 | 100円=4ポイント |
私も最初は「後ろの2ポイントは海外で使ったボーナスだろう」と思っていました。違いました。この2ポイントはメンバーシップ・リワード・プラスという登録制プログラムの分で、海外かどうかは関係ありません。明細を見ると「トラベル オンライン ボーナスポイント」と「リワード・プラス ボーナスポイント」が別々の名前で、きっちり1対2で載ります。
メンバーシップ・リワード・プラスは、プラチナだけ無料です
このプログラム、本来は年間3,300円(税込)かかります。ところがプラチナ・カード会員は無料で登録できます。つまり追加のお金なしで100円=4ポイントに届くのは、事実上プラチナだけということです。
ただし登録は自動ではありません。持っているだけでは1ポイントも増えません。オンライン・サービスにログインして、メンバーシップ・リワード・プラスと対象加盟店ボーナスポイントプログラムの両方に登録して初めて4ポイントになります。無料なので、プラチナを持っているなら真っ先にやる手続きです。
最大の落とし穴:「現地で支払う」を選ぶとゼロになります
FHRの予約画面では、支払いを「事前決済」と「現地ホテルで支払う」から選べます。このとき「現地ホテルで支払う」を選ぶと、ボーナスポイントは1ポイントも付きません。公式にも、現地払いを選んだ場合のファイン・ホテル・アンド・リゾートとザ・ホテル・コレクションは対象外と明記されています。
現地払いのほうが気楽なので、なんとなくそちらを選んでしまいがちです。10万円の宿なら、事前決済にするだけで3,000ポイント多く貯まります。同じ宿、同じ部屋、同じ特典で、です。
国内も海外も、事前決済なら日本円での決済になります
ここは実際に予約していないと分からないところです。海外のホテルでも、事前決済を選べば日本円での決済になります。だから海外のFHRでも4ポイント付きますし、外貨の手数料もかかりません。
その手数料が、いま地味に効いています。アメックスの外貨取扱手数料は2025年8月1日から2.0%→3.5%に上がりました(個人カード・ビジネスカードの場合)。公式の例で言うと、100米ドルの買い物(1ドル150円換算)で手数料が300円から525円へ。請求額は15,300円から15,525円になっています。
| FHRの予約(国内・海外とも) | 貯まるポイント | 外貨手数料 |
|---|---|---|
| 事前決済(円建てになる) | 100円=4ポイント | かからない |
| 現地ホテルで支払う | ボーナスなし。通常の1ポイントのみ | 海外なら3.5% |
ポイントが4倍違って、そのうえ手数料が3.5%変わります。同じホテルの同じ部屋を、同じ日程で取っているのにです。
「海外だから海外決済のボーナスのほうが効くはず」と思っていた時期が私にもありましたが、逆でした。いまはFHR対象のホテルなら、国内でも海外でも全部この形で取っています。国内の別府もそうでした。
キャンセルするとボーナスポイントは差し引かれます。予定が固まっていない旅程で、とりあえず押さえておくだけの予約なら、事前決済のメリットはありません。ここは無理をしないところです。


年会費165,000円の元は取れるのか、計算しました
ここがいちばん知りたいところだと思います。年に3回、FHR対象ホテルに泊まる人を想定して計算します。
| もらえるもの | 金額の目安 | 根拠 |
|---|---|---|
| 朝食2名分 × 3回 | 約24,000円 | 日本の高級ホテルの朝食は2名で8,000円前後 |
| 館内クレジット × 3回 | 約48,000円 | 1回16,000円で計算(別府の100米ドルの例。ホテルにより変動) |
| 無料宿泊特典(継続で1泊2名分) | 約40,000〜60,000円 | 国内対象ホテルの1泊。※後述 |
| 16時レイトチェックアウト × 3回 | 金額換算しない | 「半日多く泊まれる」価値。盛らないため計算に入れない |
| 合計 | 約112,000〜132,000円 | |
年会費165,000円に対して、11万〜13万円。ここまでだと届きません。
ここに、海外に行くならプライオリティ・パス、家族で持つなら家族カード4枚無料ぶんが乗ります。それでようやくトントン、というのが正直なところです。
結論:このカードの正しい捉え方
「得をするカード」ではなく「同じ予算で1ランク上に泊まるカード」です。
年会費を払って現金が増えるわけではありません。ただ、同じ旅行の予算で、朝食が付いて、16時まで部屋にいられて、館内で使えるお金がある。旅行の中身が1段階上がります。そこに16万5,000円の価値を感じるかどうか、という判断です。
逆に、はっきりおすすめしない人
- 年に1回しか旅行しない — 回収できません。素直にやめたほうがいいです
- 泊まるのは温泉旅館 — FHRがほぼ効きません
- とにかく安く泊まりたい — OTAのセールを追ったほうが確実に安いです
当てはまる方は、この記事はここまでで大丈夫です。合わない人にまですすめる気はありません。
FHR以外に、実際に使う特典は3つだけ
特典は他にも山ほどあります。でも年に数回旅行する人が本当に使うのは、この3つだけです。
①ホテルの上級会員資格が、申し込むだけで6グループ分
2026年8月時点で、次の6つのステータスが付きます。
- ヒルトン・オナーズ ゴールドステータス
- Marriott Bonvoy ゴールドエリート会員資格
- Radisson Rewards Premiumステータス
- Seibu Prince Global Rewards プラチナメンバー
- オークラ ニッコー ホテルズ One Harmony エクスクルーシィヴメンバー
- ALL Accor(オール アコー)ゴールドステータス
本来なら何十泊もして取るものが、申し込むだけで付いてきます。ただし、これで朝食が付くかどうかはブランドと階級で条件が違うので、期待しすぎないでください。「階段を2段飛ばせる」くらいの感覚が正確です。
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②無料宿泊特典(カード継続でもらえる)
カードを継続すると、国内対象ホテルの無料宿泊特典(1泊2名様分)がもらえます。2026年7月1日からは、年間500万円(税込)以上のカード利用でもう1泊追加されて最大2泊になりました。
ただし正直に言うと、年間500万円は普通の人には関係ない数字です。事業の決済をカードに寄せている経営者向けの条件だと考えてください。一般の方は「継続で1泊」と考えておけば間違いありません。
それでも、国内の高級ホテルに1泊2名で無料。これだけで年会費の3分の1くらいは戻ってきます。
家族カードが4枚まで無料。ここが一番コスパに効きます
年会費165,000円をどう見るかの話をするとき、私が真っ先に挙げるのがこれです。プラチナは家族カードを4枚まで年会費無料で持てます。
そして家族カードにもプライオリティ・パスが付きます。ここが効きます。
計算すると、最大10名でラウンジに入れます
プライオリティ・パスはプラチナ系なら同伴者1名まで無料です(2名以上は1名につき35米ドル)。
ですので、本会員1枚+家族カード4枚=5枚。それぞれが同伴者を1名連れられるので、計算上は最大10名まで無料でラウンジに入れることになります。
これはあくまで計算上の上限です。10人が同じ日に同じ空港のラウンジへ行く場面はまずありませんし、ラウンジ側が混雑時に入場を制限することもあります。「4枚無料だから家族と親でラウンジが使える」くらいの現実的な受け止め方がちょうどいいと思います。
ひとつ、はっきり書いておきます。アメックスのプライオリティ・パスは「空港ラウンジ」だけです。レストランなどの飲食店では使えません。
プライオリティ・パス公式は「1,900以上の空港ラウンジとエクスペリエンス」、アメックスの案内は「国内外1,300ヶ所以上の空港ラウンジ」と書いています。この600ヶ所の差が、まさにレストランなどの「エクスペリエンス」の分です。「プライオリティ・パスはレストランでも使える」と書いてある記事を見かけますが、それは他社が発行しているプライオリティ・パスの話で、アメックスのものでは使えません。ここは間違えると現地で困ります。
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18歳未満の子どもでも、事情があれば相談できます
家族カードの入会資格は、公式には「原則、配偶者(生計を同一にする別姓・同性パートナー含む)・ご両親・18歳以上のお子様」となっています。
ただし公式サイトには、こう書き添えられています。「18歳未満の高校生のお子様で海外留学やホームステイのご予定がある場合などは、お電話にてご相談ください」。
うちの子にも、高校生になったときに家族カードを持たせました。留学の予定があったので、電話で相談して発行してもらったかたちです。
海外にいる子どもに現金を持たせるより、家族カードのほうがずっと安心でした。
- 使ったものが親の明細で見える
- なくしても電話1本で止められる
- 現地でお金が足りなくなって困ることがない
「原則18歳以上」と書いてあると、そこで諦めてしまう方が多いのですが、事情があるなら一度電話してみる価値はあります。ここは web の申込画面だけ見ていても分からないところです。
【重要】2026年10月1日から、海外旅行保険が「利用付帯」になります
これは知らないと損をするので、独立させて書きます。
2026年10月1日から、アメックス・プラチナの海外旅行傷害保険は「自動付帯+利用付帯」から「利用付帯」だけになります。
ざっくり言うと、これまではカードを持っているだけで保険が効きました。10月からは旅行代金をこのカードで払っていないと効きません。航空券やツアー代金をカードで決済する、というひと手間が必要になります。
10月以降の旅行をいま予約する方へ。航空券や旅行代金は、アメックス・プラチナで決済しておいてください。別のカードや現金で払うと、保険が効かない状態で旅行することになります。
補償の中身そのものは変わりません(公式の表現で「最高1億円補償。ご家族も対象」)。減ったのは金額ではなく、条件が増えたということです。「改悪だ」と騒ぐ記事もありますが、旅行代金をカードで払う人にとっては実質なにも変わりません。
あわせて、2026年7月1日からは下位カード(ゴールド、マリオットアメックス、ヒルトンアメックスなど)の「携行品損害保険」が廃止されています。こちらは携行品損害だけの話で、海外旅行保険そのものが無くなったわけではありません。プラチナはこの廃止の対象に入っていません。
出典:アメリカン・エキスプレス公式(2026年8月7日確認)
「いきなり16万5,000円は怖い」という人へ

言いたいことは分かりました。でもやっぱり、最初の1枚が16万5,000円はきついです…

当然です。私もいきなりここから始めたわけではありません。順番があります。
プラチナ帯のカードがどういうものかを、初年度年会費無料で体験できるカードがあります。プライオリティ・パスも付きますし、一休の最上位ステージも半年体験できます。
そこで「この待遇に年会費を払う価値がある」と自分で確かめてから、アメプラに進む。この順番のほうが、失敗しません。
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セゾンプラチナ・ビジネス「徹底解説」高級ホテル旅行を始める人が最初に持つべき1枚【初年度年会費無料】
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FHRで実際に泊まった宿の記録
このブログでFHRに触れている宿泊記です。実際の料金と、何が付いたかを書いています。
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よくある質問
Q. FHRで予約しても、ホテルのポイントや宿泊実績は付きますか?
付きます。私の実績では100%です。ただし①予約に会員番号を紐づけること ②SLH加盟ホテルは例外の2点だけ注意してください(詳しくは本文の⑥)。
Q. 家族カードでもFHRは使えますか?
公式に「カード会員様以外の方のみでのご利用の場合、特典はご利用いただけません」とあります。会員が一緒に泊まることが前提だと考えてください。家族だけで泊まる予定がある場合は、事前にプラチナ・コンシェルジェ・デスクへ確認してください。
Q. マリオットの「プラチナ」とアメックスの「プラチナ」は同じものですか?
まったく別物です。ここは本当に混同されやすいので、はっきり書いておきます。
- マリオットのプラチナエリート = マリオット系ホテルに年50泊して取るホテルの会員ランク
- アメックス・プラチナ = 年会費165,000円のクレジットカード
当ブログの古い宿泊記に【プラチナ特典解説】と付いているものは、すべてマリオットのプラチナエリートのことです。アメプラの話ではありません。
ここまで読んで、それでもおすすめしない人
正直に書きます。次のどれかに当てはまるなら、プラチナは持たないほうがいいです。
- 旅行が年1回くらいの方。年会費165,000円は回収できません。FHRの特典は泊まってこそです
- 登録や手続きが面倒な方。この記事で書いた4ポイントも、6グループの上級会員資格も、プライオリティ・パスも、全部自分で申し込んで初めて効くものです。持っているだけでは何も起きません。ここが面倒なら、年会費165,000円のうちかなりの部分をドブに捨てることになります
- 予定が直前まで決まらない方。事前決済のボーナスはキャンセルで消えます。現地払いばかりになるなら、この記事の話の半分は効きません
- 泊まるのがビジネスホテル中心の方。FHRの対象は高級ホテルです。使う場面がありません
逆に年に何回か高級ホテルに泊まる予定があって、登録の手間を1回だけかけられる方なら、この記事に書いたことはそのまま効きます。
まとめ
- FHRは、対象ホテルなら予約する場所を変えるだけで上級会員相当の待遇になる仕組み。泊まった回数は関係ない
- ただし全部が確約ではない。アップグレードとアーリーチェックインは空室次第。館内クレジットの金額もホテルによって違う。公式に但し書きがないのは16時アウトと朝食2名分
- 「得をするカード」ではなく「同じ予算で1ランク上に泊まるカード」。年3回+継続特典でだいたいトントン。年1回の人は持たないほうがいい
2026年10月1日からの保険の利用付帯化だけ、忘れないでください。旅行代金はこのカードで決済する。これだけ守っていれば大丈夫です。
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